リクルートエージェント口コミ!30代女性エンジニアが転職で年収UP?

会社が買収され仕事が激減し転職を意識

 

私は30代の女性社内SEとして今までキャリアを積んできました。20代半ばで語学留学を経験したことをきっかけに、英語を活かした仕事に就きたいと強く思うようになりました。30歳になって間もなく、海外で開発された決済アプリを日本に広めるため、日本向けローカリゼーション対応を推進するシステム担当としてとある企業に入社しました。しかし、アプリ開発した会社が別の外資系企業に買収されたことをきっかけに、新しい会社の方針から日本のプライオリティが著しく下がり、実質自分の仕事がほぼなくなってしまいました。入社して1年もしないうちに、徐々にシステムとは全く関係のない仕事を社内で振られるようになってきたことから、今後のキャリアに不安を感じ2015年の31歳になる年に、更なる転職を考え始めました。

 

以前利用したリクルートエージェントを再度利用することに

 

リクルートエージェントは知名度が高く、エージェント業界最大手のイメージがありました。また、過去の転職の際も利用した経験があり、案件数が多いことを既に知っていたため、まずはここに登録しようと考えました。大手エージェントに何社も登録しても、結局紹介される案件は被ってくるため、この1社に登録しておけば、ほぼカバーできるであろうと思いました。

 

実際に体験したサービスの流れ

 

エージェントWebサイトからエージェント登録申込を実施

 

簡単な自身の情報を入力し、申込を実施すると1日以内に電話がエージェントのスケジュール管理担当者から電話が掛かってきました。そこで早速、面談の日程調整に入るのですが、まず、電話での面談か対面での面談かを選ぶことができます。ちなみに電話面談も選択肢として追加されるようになったのはここ数年だと思います。昔、初回面談は対面のみでした。おそらく効率化を図るため取り入れたのだと思います。
私は、自分がどのようなビジネスパーソンなのか知ってもらうためにも、対面が好ましいと思ったため対面を希望しました。

 

リクルートの本社へ出向き担当者と面談

 

面談前に宿題として、履歴書と職務経歴書の提出をお願いされました。私は過去、複数回転職経験があったので、直近のキャリア分を更新して提出しました。持っていない方(転職経験がない方など)は、Web上のフォームに記入するような流れだったかと思います。約束した日時に、リクルートの本社がある八重洲のオフィスに向かいました。担当エージェントの方はとてもお話ししやすい女性の方でした。過去にも何度かこちらのエージェントで面談経験がありますが全て女性でした。私が女性のため、男性とは違うライフイベントも考慮したアドバイスができるようにとの配慮なのかもしれません。面談は約1時間程度で、まず自己紹介からスタートし、今までの経歴や今回の転職理由、志望する会社の条件など、徐々に細かい話に進んでいきます。また、職務経歴書や履歴書に直しが必要な場合はこの時に指摘して頂けます。最終的には、お話しした要件にマッチする案件をプリントアウトし20件程度紹介してくれました。ただし、自分の要望が100%マッチするという意味ではなく、あくまで自分の希望に近い会社を1社ずつ丁寧に紹介いただけます。そして必ず言われるのは、応募しても書類選考が通り面接に進むのは2割程度であることから、多めに応募しましょうと提案されます。

 

応募企業の決定

 

面談が終わり、紹介頂いた案件からどこに応募するかを決めます。ちなみに、リクルートエージェントではPersonal Desktop という独自の企業応募から面談日時調整をサポートするシステムを持っており、すべての応募や面談日程の調整等は、このシステムを介して行われることになります。また、すべての案件がこのシステムに登録されており自分自身で企業を検索することも可能です。そして直接エージェントから紹介されていなくても、自分自身で検索し応募したいと思った企業に相談なく応募することもできます。

 

面接の日程調整

 

応募から1週間程度すると、書類選考の結果が出始めます。書類が通過した際は、早めに面談可能な日程をシステムより返信しなければなりません。先方から提示された候補日がシステムに表示されるため、面談可能な日程にしるしをつけて返信することになります。また、面談準備として、過去にその会社の面接を受けた人が経験した質問内容などを参考までにメールで送ってくれます。

 

面接〜面接後

 

調整した日時に面接に向かい、面接終了後はまたPersonal Desktopを通じて、質問された内容や現時点でのどれくらいその会社への入社を希望するかなどを回答します。このあたりのフォローも昔はエージェントと直接電話でのやり取りでしたが、今はシステムに集約されているようですね。

 

2次面接、3次面接、最終面接〜内定

 

基本的に、2次面接以降も(5)を繰り返すのですが、いくつかの企業から内定を頂けそうなタイミングに来た時、最終的にどの程度の年収条件でどこを希望するかなど電話でお話ししました。希望年収は最低で現状維持(520万円)とお伝えしていたのですが、たまたま、2社から同時期に内定を頂き競合がいたからか、内定を頂いた1社から580万円でオファーを頂きました。(ちなみにもう1社は現状と同等の年収でした。)職種は希望していた社内SEで、カバーするシステムや業務は多岐にわたり、自分には荷が重いのではと少し感じましたが、せっかくのご縁ですし、良い条件でオファーしてくださったのでこちらの内定を受けることにしました。
正式にどの企業の内定を受けるかを決定したところから、エージェントとのやり取りは終わり、企業側の担当者とのやり取りがスタートします。

 

面接社数と期間

 

だいたい10数社受けて4社くらい書類が通り、3社から内定を頂きました。現在もIT系人材は人手不足のため求人が多いイメージがありますが、2015年もリーマンショックの影響から完全に脱却し売手市場であったため、以前の転職と比較すると比較的書類も通りやすく、期間も1ヵ月ほどで決まりました。最終的に入社を決めた会社は面接数が非常に多かったのですが、(@人事面接1A現場面接B海外チームディレクター面接C日本チームディレクター面接D人事面接2E事業部長兼副社長面接)他社との競合もあったためなるべく同日に複数面接を実施しつつ急いで進めていただきました。このあたりの企業に急いで頂く必要のある調整はエージェントにお任せできてよかったと思えるところの一つです。

 

実際に入社してみて

 

転職を決めた会社は外資系のエンターテイメント事業を主にする会社でした。日本法人の社員数は1000人程度かと思いますが、グローバル規模ですと数十万人規模の会社でした。仕事内容などは、面接時に丁寧に説明頂いたのでほとんどギャップがなかったものの、仕事量と求められるスピードが想像以上でした。私のチームは3名という超少数規模にもかかわらず、システムサポートなどの日常業務に加え、システムリプレイス(大型案件)の頻度が激しいため慌ただしい職場でした。あくまで正社員は増やさず、外部委託などでなんとかしようとする文化があり、仕事が増えても新たな人を雇う動きはありませんでした。残業を強制するような言い方をされることはありませんが、上司2名も優秀ながらかなりのハードワーカーでしたし、しないと終わらないためせざるを得ない雰囲気もありました。
ただし、社内SEとしてのキャリアは着実に身に着けることができる環境でしたし、刺激も多く短い期間でも多くのことを学べる職場だったためこの会社へ転職できたことに満足しております。少なくとも将来のキャリアへの不安はなくなりました。

 

利用してわかったエージェントの悪い点

 

まずは表に出にくい悪い点からご紹介しますね。

 

効率は良いが活動中のフォローは少なめ

 

すべてがシステム完結してしまうので、効率はいいですが非常にドライです。面接のアドバイスやサポートなども親身にはしてくれません。しばらくこちらの動きがなくてもほったらかし状態が続くと思われます。一応新規のおすすめ案件がメールで毎日のように送られてくるのですが、明らかに自動配信だし自分が望む条件をほぼ無視した案件が送られてきます。エージェントにもよりますが、面接前に面接対策のため、対面での打合せや面接練習時間を設けてくれたり、面接前にエージェント同伴で企業に出向くようなことも別エージェントではありました。リクルートエージェントの場合、エージェント1人に対し何百人もの転職者の面倒を見ると聞いたことがあるので、1人あたりにあまり時間を裂けないのだと思います。

 

面接対策もあまりあてにできないかも

 

また、面接対策のため、過去の面接者による面接質問内容を送っていただいたのですが、おそらく職種や部署が違ったため見当違いの内容が多かったです。わざわざ悩んで準備したのに無駄になることもありました。

 

利用してわかったエージェントの良い点

 

もちろん良い点もたくさんあります。

 

案件数が圧倒的に多い

 

なんといっても案件の数の多さが魅力的でした。また独自システム(Personal Desktop)でそれらの全案件を調べることができ、さらに直接エージェントから紹介されていなくても応募できるのが良いところだと思います。エージェントによっては、彼らの検索ワードで抽出したものしか案件として提供してくれません。積極的に自ら企業を探すことができることでモチベーションも上がります。

 

面談時、担当者が丁寧にヒアリング

 

また、対面でのエージェント担当者との面談は1度だけですが、親身に話を聞いてくださる人が多く好感が持てました。あえて女性担当者にして頂けるところも女性ならではの悩みやライフイベントについて相談もできるためよかったと思います。私自身将来的に働きながら子育てしたいと考えていたため、エージェントご自身の子育て経験談も交えつつ、女性を積極採用している女性が働きやすい会社の情報などを教えて頂けたのは説得力がありました。

 

まとめ(こんな人におすすめ、こんな人にはおすすめしない)

 

リクルートエージェントは良くも悪くも、効率がよくドライです。転職経験もあり、すでに転職の流れがある程度わかっている人にはお勧めです。むしろ無駄がなく快適に感じるのではないかと思います。ただ、転職初心者の方ですと流れも分からず、初めてのことで不安もあると思いますので、親身にコミュニケーションを取りながら信頼関係を築いていけるようなエージェントがおすすめかと思います。

 

信頼のリクルートエージェントで理想の転職